今話題の浜松のトロンボーン工房【Glanz Trombone】よりオリジナルのトロンボーンがリリースされました。
GlanzTromboneは細部の小さなパーツ1つ1つから、スライド、バルブユニット、ベルセクションまで全てのパーツを製作者でありGlanz代表の高山恵太郎氏がハンドメイドで製作し、
組み上げ〜塗装までのすべての工程を高山氏自らが一つ一つ手作業で仕上げております。
ベル材はイエローブラス材を用いた8.5インチの2ピースベルで、ベルの継ぎ材にリン青銅(フォスファーブロンズ)が採用されているのが特徴的です。
リン青銅は振動の伝達率が優れ、唄口から伝わった振動をロスする事なく伝達します。
ベル縁は綺麗にカーリングされており、いわゆるアンソルダードの仕上げになっております。
2層式ロータリーキャップが目を引くバルブユニットは、ロータリーらしい程よい抵抗感はありつつも、バルブの内径形状や重量まで細部に至るまでこだわり、息抜けがとても良く、気密性にも優れているのが特徴的です。
本体とFバルブをつなぐブレイスはKブレイスが採用されており、
そのバランスの整ったバルブユニットはF操作時も違和感なく演奏が可能です。
また細かいパーツに真鍮材が使われていたり、ユニットのかつら部の洋白製パーツにも飾りが施されていたりと審美的な豊かさにも目を引くのはハンドメイドならではといえます。
スライドは管引きから自社で行い、完成したスライドは1本1本を丹念に調整を行い仕上げます。
内管〜外管のクリアランスの精度が極めて高く、スムーズな操作性、そしてクイックなレスポンスが特徴的です。
Glanz Tromboneは、現在ベルがスタンダードのベルとスクリューベルの2種、
またスライドはライトウェイトの仕様もございます。
今回ご紹介するこちらの個体は、いわゆるスタンダードタイプの仕様になります。